法律とルールを守る仕事
申請取次者(しんせいとりつぎしゃ)とは?
申請取次者は、入管法に基づき、外国人本人に代わって入国管理局へ在留資格などの申請を提出できる国家資格です。 入管業務の窓口での煩雑な手続きを代理できるため、行政書士や企業の人事担当者、教育機関の職員などが取得しています。 法務大臣の承認を受けた者が「申請取次者」として登録され、外国人の在留に関する申請手続きをスムーズに行うことができます。
申請取次者制度は、正式な国家資格の一つですが、試験ではなく法務大臣の承認を受けて登録される「承認制」の資格である点が特徴です。外国人本人が入管窓口で長時間手続きを行う必要がなくなり、専門知識を持つ取次者が代理することで在留資格の申請が迅速かつ確実に行えます。特に外国人労働者や留学生の受け入れが増える現代において、企業の人事担当者や教育機関の職員にとって欠かせない資格といえます。申請取次者の存在は、国際交流や外国人雇用をスムーズに進めるための社会的インフラとしても重要な役割を果たしています。
- 資格の種類: 国家資格(承認制)
- 分野カテゴリ: 法律とルール
- 対象者: 行政書士、大学職員、企業の人事担当者、国際業務に関わる人
登録概要
管轄機関 | 法務省 出入国在留管理庁 |
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登録資格 | 行政書士、弁護士などの有資格者 企業・学校法人などで外国人の受け入れ担当を行う者 |
取得方法 | 入管庁または各地の入国管理局で行われる研修を受講し、承認を受ける |
更新制度 | 5年ごとに更新講習あり |
登録者数 | 約27,000人(令和5年度時点) ※出典:法務省 出入国在留管理庁「申請取次制度統計(令和5年度)」 |
申請取次者になるために必要なこと
- 対象資格や立場を確認: 行政書士・弁護士、または受け入れ機関の担当者であること
- 研修受講: 入管庁が実施する研修に参加
- 承認登録: 法務大臣の承認を得て、正式に申請取次者として登録
- 更新対応: 5年ごとに講習を受け、承認を更新する
申請取次者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 行政書士:入管業務を行う場合に必須
あると有利な職業
- 人事担当:企業で外国人雇用手続きを担当する際に有利
公式情報/出典
- 法務省 出入国在留管理庁「申請取次制度概要」
- 法務省 出入国在留管理庁「申請取次者統計(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※難易度は承認要件・研修内容・更新制度をもとに当サイト独自に評価しています。