食に関わるの仕事
専門調理師(せんもんちょうりし)とは?
専門調理師は、「調理技能審査規程」に基づく公的資格で、調理師の上位資格にあたります。 調理技術や知識をさらに磨き、専門料理分野(日本料理・西洋料理・中国料理・すし料理・麺料理など)で高度な調理能力を持つことを証明する資格です。 調理師免許を持つ人が実務経験を積み、試験に合格することで取得できます。
専門調理師は、ホテルや高級レストラン、料亭などで活躍することが多く、調理現場のリーダーとしてスタッフの指導やメニュー開発も担います。食材の選定から盛り付けに至るまで細部にこだわる姿勢が求められ、衛生管理や栄養バランスへの配慮も不可欠です。資格を取得することで、調理師としてのキャリアアップや就職・昇進に有利になるほか、料理人としての信頼性を高めることにつながります。
専門調理師の試験概要
| 根拠法令 |
調理師法に基づく公的資格。 調理師として豊富な経験と高度な専門技術を持つことを証明する上位資格。 |
|---|---|
| 所管官庁 |
厚生労働省。 試験の実施は「公益社団法人 日本中国料理協会」「日本料理研究会」など、分野ごとの指定団体が担当。 |
| 受験資格 |
調理師免許取得後、実務経験7年以上。 ※専門分野(日本料理/西洋料理/中国料理/麺料理/給食調理管理 など)ごとに受験できる。 |
| 試験内容 |
学科試験+実技試験。 主な科目:食品衛生、調理理論、食文化、栄養、原価管理、専門料理の知識 など。 実技は専門分野ごとの課題調理を実施。 |
| 合格基準 |
学科・実技の総合評価で判定。 合格率はおおむね40〜60%程度とされる。 |
| 試験日程 |
年1回(分野により若干の差あり)。 申請は各実施団体のスケジュールに従う。 |
| 免許交付 | 合格者は厚生労働大臣名で「専門調理師」資格が付与される。 |
専門調理師Q&A
- Q1. 調理師とのいちばんの違いは?
- 調理師より専門性が高く、高度な技術と豊富な実務経験を持つことが証明される点。
- Q2. 未経験からすぐ受験できる?
-
できない。
調理師免許取得後、7年以上の実務経験が必須。 - Q3. 専門分野はいくつある?
-
日本料理/西洋料理/中国料理/麺料理/給食調理管理 など複数ある。
分野ごとに試験内容が異なる。 - Q4. 合格するとキャリアにどんなメリットがある?
-
料理長・管理職への昇格が有利になる。
レストラン、ホテル、給食施設などで評価が上がる。 - Q5. 実技は難しい?
-
課題調理の技術レベルは高め。
ただし普段から現場で調理していれば十分対策可能。
専門調理師が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- (該当なし) ※調理師免許で従事可能。専門調理師は上位資格として位置づけられる。
あると有利な職業
公式情報/出典
- 公益社団法人 調理技術技能センター「専門調理師・調理技能審査」
難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※実務経験が必須で、実技審査も含まれるため。


