ファッション・美容の仕事
理容師(りようし)とは?
理容師は、「理容師法」に基づく国家資格で、カットやシェービング(顔そり)、パーマ、カラーリングなどを行う専門職です。 理容所で働くには必ず必要な資格であり、古くから国民の生活に密着した技術職としての役割を担っています。 現在では従来の男性向けサービスに加え、女性の理容需要や美容的要素を取り入れた施術も広がっています。
さらに理容師は、技術面だけでなく接客スキルや衛生管理の知識も重視されます。清潔感のある環境づくりや、お客様一人ひとりの髪質や肌の状態に合わせた丁寧な施術は、安心してサービスを受けてもらうために欠かせません。また、最近では高齢化社会に対応し、訪問理容や介護施設でのカットサービスなど、従来の理容室以外の場でも活躍の幅が広がっています。理容師法に基づく厳しい衛生管理や技術基準をクリアしているため、安心と信頼を提供できるのも強みです。
将来的には、国家資格を活かして独立開業を目指す人も多く、地域に根ざしたサービスを展開することができます。男性客を中心とした伝統的な理容文化を守りつつ、女性や子ども、シニア層へのサービスも充実させることで、時代のニーズに柔軟に対応しているのが現代の理容師です。このように理容師は、生活に直結する「身だしなみ」を支える専門職として、今後も社会に求められ続ける資格といえるでしょう。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: ファッション・美容
- 対象者: 理容業界で働きたい人、独立開業を目指す人
試験概要
所管 | 厚生労働省 |
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受験資格 | 理容師養成施設(専門学校・短大・大学)で2年以上学んだ者 |
試験日程 | 年2回(3月・9月頃) |
試験科目 | 筆記試験:関係法規、公衆衛生学、理容保健、理容技術理論、運営管理、文化論など 実技試験:カット、パーマネントウェーブ、シェービングなど |
合格率 | 約92.1%(令和5年度:受験者4,215人/合格者3,881人) ※出典:厚生労働省「理容師国家試験結果(令和5年度)」 |
受験料 | 25,000円前後 |
理容師になるために必要なこと
- 養成課程修了: 理容師養成施設で2年以上学ぶ
- 国家試験合格: 筆記・実技の国家試験に合格
- 免許登録: 厚生労働大臣の名簿に登録され、理容師免許証を取得
理容師が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「理容師国家試験」
- 厚生労働省「理容師国家試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※合格率は高いが、2年以上の養成課程が必要で実技も含まれるため。