給水装置工事主任技術者(きゅうすいそうちこうじしゅにんぎじゅつしゃ)

建てる・つくる
建てる・つくる仕事

給水装置工事主任技術者(きゅうすいそうちこうじしゅにんぎじゅつしゃ)とは?

給水装置工事主任技術者は、「水道法」に基づく国家資格で、水道事業者の指定を受けた事業所に必ず配置しなければならない責任技術者です。 水道管や給水装置の新設・改造・修繕工事において、施工計画や施工管理、工事の適正を監督し、利用者に安全で衛生的な水を供給する役割を担います。

給水装置工事主任技術者は、現場の施工を直接管理するだけでなく、作業スタッフへの指導や安全教育、トラブル発生時の対応方針決定なども担います。特に水道は生活に欠かせないインフラであるため、施工ミスや不衛生な管理は大きな事故につながります。そのため、専門知識だけでなく責任感や判断力が求められる重要な資格といえます。

給水装置工事主任技術者の試験概要

根拠法令 水道法に基づく国家資格。
給水装置工事の技術基準への適合、施工管理、検査の実施を適切に行うための能力を国が認定する制度。
所管官庁 厚生労働省。
試験実施は(公財)給水工事技術振興財団。
受験資格 次のいずれかを満たすこと:
・指定学科の大学卒(実務経験なし可)
・指定学科の短大・高専卒(実務経験1年以上)
・指定学科の高校卒(実務経験2年以上)
・給水装置工事に関する実務経験3年以上 など
試験内容 ・水道法および関係法令
・給水装置工事の計画・施工技術
・構造・材質の基準
・衛生・安全管理
・検査および維持管理
※記述式ではなく四肢択一が中心。
試験時間 120分(例年)。
解答はマークシート方式。
合格基準 各科目40%以上かつ総合60%以上が目安。
年度によって調整あり。
試験日程 年1回(10月〜11月実施)。
申込期間は6月前後に公開される。
受験料 ※公式で変動するため、確認できる範囲に限定。
最新の受験料は給水工事技術振興財団の案内に従う。

給水装置工事主任技術者Q&A

Q1. 試験の難易度は高い?
合格率は20〜35%ほどで、中程度の難易度。
法令と構造基準の出題が多く、勉強すれば十分狙えるレベル。
Q2. 実務経験がないと受けられない?
学歴ルート(指定学科卒)なら実務経験なしでも受験可能。
ただし多くの受験者は実務経験者。
Q3. どんな仕事に役立つ?
給水装置工事の「主任技術者」として、施工管理・検査の責任者になれる。
水道事業者指定工事店では必須資格扱いになることが多い。
Q4. 独学でも合格できる?
可能。
過去問の反復と法令部分の理解が最重要。
試験範囲は広いがパターンは一定。
Q5. 実務で特に求められるポイントは?
・安全で適切な配管施工
・給水装置の構造・材質基準の理解
・水質保全と逆流防止
これらを「現場で指導・確認できる力」が求められる。

給水装置工事主任技術者が必要な職業/あると有利な職業

必ず必要な職業

公式情報/出典

  • 厚生労働省「給水装置工事主任技術者試験」
  • 厚生労働省「給水装置工事主任技術者試験結果(令和5年度)」

難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※合格率は3割前後で、技術知識・経験が必要なため。

タイトルとURLをコピーしました