看護師(かんごし)

医療・ケア
医療とケアの仕事

看護師(かんごし)とは?

看護師は、保健師助産師看護師法に基づく国家資格で、病院や診療所、介護施設などで患者の療養上の世話や診療の補助を行う専門職です。 医師の指示に基づく注射・投薬・点滴のほか、患者や家族への指導も担い、医療チームの中心として重要な役割を果たします。 日本の医療従事者の中でも特に人数が多く、需要が高い資格です。

看護師の活躍の場は病院や診療所だけではなく、訪問看護ステーションや在宅医療、企業の健康管理室、学校の保健室など多岐にわたります。また、近年は専門性を深めた認定看護師や専門看護師として、がん看護・感染症看護・救急看護などの高度な分野で活躍する人も増えています。医療技術の進歩や高齢化社会の進展に伴い、看護師にはより専門的で幅広い知識と判断力が求められ、医師やリハビリ職、介護職と連携しながら患者と家族を支える役割がますます重要になっています。

看護師の試験概要

根拠法令 保健師助産師看護師法(保助看法)に基づく国家資格。
医師の指示のもとで診療の補助や療養上の世話を行う専門職としての知識・技能を評価する制度。
所管官庁 厚生労働省。
国家試験の運営は「公益財団法人 看護師国家試験運営基金」が担当。
受験資格 文部科学大臣・厚生労働大臣指定の看護師養成所(専門学校・短大・大学など)で所定の課程を修了した者。
高校卒業後、最短3年で受験資格が得られる。
試験内容 学科試験(筆記・マークシート方式)のみ。
主な科目:人体の構造と機能・疾病の成り立ち、基本看護、成人・老年・小児・母性・精神看護学、在宅看護論、関係法規 など。
合格基準 例年60%前後が目安(年度により変動)。
「必修問題」は原則80%以上正答が必要。
必修で基準を満たさないと他が高得点でも不合格。
試験日程 年1回実施(例年2月中旬)。
合格発表は3月下旬。
実技試験 国家試験としての実技試験はなし。
看護技術の実技評価は養成校での臨地実習で行われる。

看護師国家試験Q&A

Q1. 合格率はどれくらい?
毎年90%前後と高めです。
ただし「必修問題」で基準を満たせないと、他が高得点でも不合格になります。
Q2. 必修問題って何?
安全に医療を行うために最低限必要とされる知識を問う問題です。
全体の10〜20%程度出題され、原則80%以上の正答が必須です。
Q3. 実技試験はある?
国家試験に実技試験はありません。
実技は養成校での臨地実習(病院実習)で評価されます。
Q4. 受験までに何年かかる?
高校卒業後、最短3年(専門学校)で受験可能です。
短大3年制・大学4年制もあり、自分の進路によって変わります。
Q5. 就職先はどんなところ?
病院、クリニック、介護施設、訪問看護ステーション、企業の産業看護師、行政、保健所など。
医療職の中でも特に就職先が幅広く、需要が安定しています。

看護師が必要な職業/あると有利な職業

必ず必要な職業

  • 看護師:医療現場での診療補助・療養支援に必須

公式情報/出典

  • 厚生労働省「看護師国家試験」
  • 厚生労働省「看護師国家試験結果(令和5年度)」

難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※難易度は合格率・学習年数・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。

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