医療とケアの仕事
柔道整復師(じゅうどうせいふくし)とは?
柔道整復師は、柔道整復師法に基づく国家資格で、骨折・脱臼・打撲・捻挫などのケガに対し、手技を用いて整復・固定・後療法を行う専門職です。 整骨院や接骨院で治療を行うほか、スポーツ選手のコンディショニングやリハビリにも関わります。 医師とは異なり投薬や手術はできませんが、保存療法の専門家として国民の健康を支えます。
柔道整復師は「ほねつぎ」とも呼ばれ、日本の伝統医療にルーツを持つ資格です。整形外科領域で扱う骨折や脱臼などに対して、投薬や手術を伴わずに自然治癒力を活かした保存療法を行える点が特徴です。高齢化社会では転倒による骨折や関節障害のケア、スポーツ分野ではケガの予防や再発防止プログラムの指導など、幅広い役割を担っています。地域の接骨院・整骨院を中心に身近な医療提供者として親しまれており、医師との連携やリハビリ専門職との協働も進んでいます。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 医療・ケア
- 対象者: 整骨院や接骨院で独立開業を目指す人、スポーツ医療に携わりたい人
試験概要
実施団体 | 厚生労働省 |
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受験資格 | 柔道整復師養成施設(3年以上)を卒業した者 |
試験日程 | 年1回(3月頃) |
試験方式 | 筆記試験(マークシート方式) |
試験科目 | 解剖学・生理学 運動学・病理学 臨床医学総論 柔道整復理論 関係法規 |
合格率 | 約65%(令和5年度:受験者6,745人/合格者4,388人) ※出典:厚生労働省「柔道整復師国家試験結果(令和5年度)」 |
受験料 | 30,000円前後 |
柔道整復師になるために必要なこと
- 養成課程修了: 専門学校や大学で柔道整復師課程を3年以上学ぶ
- 国家試験合格: 厚生労働省実施の国家試験に合格
- 登録: 厚生労働大臣の名簿に登録され、資格証が交付
- キャリア形成: 整骨院・接骨院やスポーツ現場で経験を積み、独立開業も可能
柔道整復師が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 柔道整復師:整骨院・接骨院での施術に必須
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「柔道整復師国家試験」
- 厚生労働省「柔道整復師国家試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※難易度は合格率・学習年数・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。