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外国公認会計士(がいこくこうにんかいけいし)とは?
外国公認会計士は、米国CPAや英国ACAなど海外の公認会計士資格を有する人が、日本国内で会計監査や会計業務を行うために必要な国家資格です。 金融庁が所管する「外国公認会計士試験」に合格することで、日本の会計基準や監査基準を理解し、国内で専門業務を行う資格が付与されます。 国際的に事業を展開する企業や監査法人では、外国資格と日本資格の両方を持つ人材の需要が高まっています。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: お金・ビジネス
- 想定学習時間: 約500〜800時間(海外資格の基礎を前提とする場合)
- 対象者: 海外CPA取得者、日本で会計・監査業務を行いたい人
外国公認会計士を取るために必要なこと・受験概要
| 主な資格 | 米国公認会計士(USCPA)、英国勅許会計士(ACA)など |
|---|---|
| 認定国・機関 | 米国:各州の会計委員会(NASBA) 英国:ICAEW(勅許会計士協会)など |
| 受験資格 | 学士号または大学で会計・ビジネス単位を一定数取得していること ※州により要件が異なる(例:米国の一部州では専門学校卒でも可) |
| 試験内容 |
【USCPA】AUD(監査論)/FAR(財務会計)/REG(商法・税法)/BEC(経営・IT) 【ACA】Certificate/Professional/Advancedの3段階で構成 |
| 試験方式 | CBT方式(コンピュータ試験) 年中受験可能(米国・日本国内プロメトリック会場など) |
| 合格率 | 約40〜60%(試験区分・州により異なる) |
| 資格更新 | 継続教育制度あり(CPE:継続専門教育) 一定単位を定期的に取得する必要あり |
| 特徴 | 英語で受験可能、日本国内で取得・登録できる国際的な会計資格。 日本企業の海外展開や外資系転職でも高く評価される。 |
外国公認会計士試験に関するよくある質問(Q&A)
- Q1. 外国公認会計士とはどんな資格ですか?
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海外の会計基準・監査基準に基づく公認会計士資格で、代表的なのは米国公認会計士(USCPA)や英国勅許会計士(ACA)です。
国際会計やグローバル企業でのキャリアを目指す人が多く、日本国内でも高く評価されています。 - Q2. 日本の公認会計士試験との違いは?
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USCPAなどは実務経験や学歴で受験資格が異なり、試験は英語で実施されます。
日本の試験より科目数が少なく、合格率も高め(40〜60%程度)ですが、英語力と国際会計の知識が必要です。 - Q3. 英語が苦手でも受けられますか?
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TOEIC700〜750点程度の読解力があればスタート可能です。
専門学校や通信講座では「日本語解説付きのUSCPAコース」もあり、初学者でも段階的に進められます。 - Q4. 勉強期間はどのくらい必要?
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社会人受験者の場合、1〜2年で合格を目指す人が多いです。
合計学習時間は約1,000〜1,500時間が目安で、英語・会計を並行して学ぶのがポイントです。 - Q5. USCPA合格後はどんな仕事に活かせますか?
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外資系企業の経理・財務、グローバル監査法人、海外進出支援コンサルなどで活躍できます。
日本の公認会計士よりも英語・国際会計に特化したキャリア形成が可能です。 - Q6. どんな予備校や講座が人気ですか?
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日本ではアビタス、TAC、プロアクティブなどが定番。
オンライン教材が充実しており、社会人でもスキマ時間で学べる環境が整っています。 - Q7. 将来的に日本の会計士資格に切り替えることはできますか?
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外国会計士の有資格者は、一定条件のもとで日本の公認会計士短答式試験を免除される特例があります。
国際的にキャリアを広げたい人にとって、有効なステップアップルートです。
外国公認会計士が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 公認会計士:外国CPAが日本で監査業務を行う際に必須
あると有利な職業
- 社長:国際展開を見据えた企業経営に役立つ
公式情報/出典
- 金融庁 公認会計士・監査審査会
- 金融庁「外国公認会計士試験案内」
- 金融庁「外国公認会計士試験結果」
難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※難易度は合格率・学習時間・試験範囲をもとに当サイト独自に評価していそます。


